この記事は何?
分子構造可視化ソフトウェアの1つにChimeraというものがあります. 例えばタンパク質の立体構造を読み込むと下のような図を描画してくれます(PDBID: 1LCI).
この図からいくつかコマンドを叩くと下のような綺麗な図も描くことが出来ます.
上の図から下の図になるようにコマンドをいちいち叩いていると大変なので,自動化しておきたいところです. そこでこの記事ではコマンドをpresetとして登録する方法を紹介します.
流れ
スクリプトを保存する
先ほど紹介した綺麗な図は以下のようなコマンドを叩くと作れます.
set bgColor white set silhouette color gray coil color gold strand color dark cyan helix ribrep edged ribrep smooth ribrep edged strand ribrep flat ribinsidecolor white light mode ambient
まずはこのスクリプトをambient.preset.cmdという名前で保存しましょう.
保存先のディレクトリはどこでも良いと思いますが,Chimeraをインストールした直下にpresetsというディレクトリを作って入れておくと便利です.
保存したスクリプトのディレクトリを登録する
Chimeraのツールバー ⇒ Presets ⇒ Add Custom Presetsをクリックすると,下のような画面が現れると思います.
AddボタンをクリックしてSaveボタンをクリックし,Chimeraを再起動すると先ほどのスクリプトが登録されているはずです.